怒り
元旦の夕食時のこと。
だんなの両親、だんな、そして、私の4人で食卓を囲んでいた。
たわいもない会話をしていたが、お義父さんに、何の前触れもなく、「こうして元気になって、得したような気にならない?」みたいなことを訊かれた。
食卓を囲んでいた4人のうち、だんなを除く3人が重篤な病を経験している。
ちなみに、私は、もうひとつのブログの方には既に書いたが、乳がんだった。
発覚時には、既にリンパ節に転移があり、早期発見とは言えない状況。
治療は、術前化学療法、リンパ節切除を含む手術、放射線、ホルモン療法のフルコースをやった。
手術を受けたのは2007年2月のこと。
もう9年近く前の話だ。
この頃は、病気のことをすっかり忘れて暮らしている。
お義父さんの問いかけがあまりにも唐突だったので、答えにつまっていると、隣からだんなが、「でも、大変さの度合いが違う」と言い出した。
だんなによれば、私とお義母さんの病気は、お義父さんのに比べれば、大したことないのだそうで…
お義父さんもしくはお義母さんに、同じことを言われたのであれば、愉快ではないが、まだ許せたと思う。
それを言ったのが、その中で唯一重篤な病を経験していないだんなだったから許せなかった。
すっかり忘れていたつもりだったが、だんなの一言で、辛かった闘病の日々を思い出した。
あれが「大したことない」だなんて…
だんなは、実は、私のことなど全く心配してなかったのか?
お義父さん、お義母さんの前ではあったが、自分の不機嫌を隠すことが出来なかった。
それ以降は、3人の会話に入らず、ずっと携帯をいじっていた。
お風呂からあがると、だんなは既にふとんに入っていて、もう寝たのかと思っていたら、不意に「ごめんなさい」と謝られた。
しかも2回も。
恐らく、私がお風呂に入っている間に、元看護師のお義母さんに何か言われたのかもしれない。
その場では許すとは言ってないし、正直な話、だんながそんなことを言うなんて、ひどく失望した。
人間言っていいことと悪いことがあるだろう?
新年早々、怒りの感情に支配されてしまっている。
それにしても、何故お義父さんは唐突もなくあんなことを唐突に言い出したのか?
全く理解出来ない。