インドの元同僚からのメール
昨日、前の会社で私のチームの仕事をサポートしてくれていたインドの同僚からメールをもらった。
メールは、「○○さん(=私)、お元気ですか?東京マラソンはどうだったの?」的な、何の変哲もない内容だった。
私の方も、「今年は抽選に外れたから、東京マラソンは走れなかった。今度の日曜日に、以前話した118kmのマラソンを走るよ」と気楽に返事を返した。
実は、先週の熊本地震で、私は彼のことを思い出していた。
5年前の3.11の時、彼は出張で東京に来ていたのだ。
3月11日は、彼の出張の最終日で、あとは部長と面談して全ての日程を終えることになっていた。
異国であれだけの地震に遭遇したのだから、彼はどんなにか恐ろしい思いをしたことだろう?
地震の直後、彼が滞在していたホテルと同じ方向に住む同僚が、彼と途中まで一緒に歩いて帰ったが、それ以降あの状況で彼は一人だったのだ。
地震の翌日、彼が乗る予定だった飛行機は飛ばなかったが、飛行機を何本か乗り継いで帰国することが出来たと後日聞いて、本当にホッとしたのを覚えている。
彼が昨日メールをくれたのは、私と同じように、彼も新潟の地震で私のことを思い出したからなのかもしれない。
以降、何回かメールのやり取りをしている。
仕事の話は全くなく、「ジムに飽きたから、テニスのレッスンを始めた」とか、他愛もない会話が続いている。
東京で同じ課にいた人には、退職後私からコンタクトはしていないし、連絡も来ない。
自分の仕事で残された同僚に迷惑をかけていないか?、私がいなくなった後、誰が私のポジションに就いたのか?等々、気になることはたくさんある。
しかし、たくさんの仕事をやり残した状態で退職したため、私から連絡を入れるのは気が引けるのだ。
また、残された同僚の間で、悪者扱いされている可能性だってある。
今回、インドの彼が、本当に自然に連絡をくれたのは、うれしかった。
日曜日の118kmのレースを完走出来たら、彼にメールを入れようと思う。
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