ついに病院から卒業
今日は、乳がん治療のフォローのための診察の日だった。
私のような経過が良好な患者でも、半年ごとに通院している。
手術をした月の2月は、毎年、担当の先生による診察に加えて、マンモグラフィー、胸部レントゲン、血液検査を行うが、8月は診察のみだ。
半年ぶりに会う先生からは、いつものように、「相変わらず、走ってるの?」と訊かれた。
触診の後は、世間話。
先生とは同じ年なので、「お互い50の大台に乗っちゃいましたね」、「こんなに年を取ったなんて、信じられないね」とおしゃべり。
他にも、病気とは関係のない世間話をして、最後に来年2月の予約を入れて終了、というところで、私から「変なこと、訊いていいですか?」と切り出した。
先生に聞きたかったのは、検討中の医療保険に関連して、「いつまで通院を続けなければならないか?」についてだった。
現在、がんを経験した人でも入れる、メットライフ生命の終身医療保険、「フレクシィゴールド」への加入を検討しているのだが、相談に乗って頂いているFPの方によると、「病院からもう来なくていいと言われた人と、定期的に通院することを求められている人とでは、保険料に違いがある」ということだ。
もちろん、前者の方が、保険料は安い。
新たに保険に入るのであれば、当然保険料を低く抑えたい。
先生には、保険を検討していることを正直に話し、半年おきに通院をしなければならないのは、必要があるからなのかどうか、尋ねてみた。
すると、先生は、「であれば、カルテに、今日をもって診察終了と書きましょう」と。
先生によると、乳がん治療のガイドライン上は5年間の通院で良いとのことなので、私のような手術から9年と半年経過して、その間、何も問題が見付からない人は、必ずしも年に2回も通院する必要はないとのことだ。
これ以降は、年に一回、自分から病院に予約を入れて、検診という形にすれば良い、とのアドバイスを受けた。
人間ドックと同様のアプローチだ。
先生は、「もし保険に入るのに、通院が必要でないことを証明する必要があるのだったら、診断書を書きますよ」とも言ってくれた。
ただし、今お世話になっている大きな病院で、毎年検診を受けようとすると、都度5000円の初診料5000円がかかってしまうとのこと。
「僕のクリニックでは、そこまでかからないけどね」
数年前に病院の勤務医から独立し、開業した先生は、自分のクリニックのPRも忘れない。
先生にはかれこれ10年お世話になっているので、引き続き、フォローして頂きたい。
今後は、先生のクリニックに、年に一回伺い、今の病院と同じ検査をやってもらうことにした。
これで、10年間お世話になった病院から、晴れて卒業ということになった。
卒業と言っても、再発のリスクがなくなった訳ではなく、今後も年に一回は別の病院で検査を受けることになる。
しかし、一区切り付いたことには、変わりはない。
折しも、今日は、16回目の入籍記念日。
夜は、だんなと少し高いワインでダブルのお祝いをすることにしよう。
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