術後10年目検診とお祝い
先週の金曜日、乳がんの術後10年目検診で、桜新町のクリニックに行って来た。
これまでは治療から定期検診まで、自宅に近い大きな病院に通っていたのだが、今回からは主治医が8年近く前に開業したクリニックにお世話になることになった。
大病院から卒業することになった経緯は、以前ブログに書いている。
桜新町に行くのは、今回が初めて。
都内とは言え、見知らぬ土地に行くのは、ちょっとワクワクする。
先生のクリニックは、駅にほど近い、クリニックばかりが入居しているビルの中にあった。
クリニック内は混んでいた。
かなり繁盛しているみたいだ。
まずは、血液検査、骨密度の検査。
私は右胸を手術しているため、浮腫予防の観点から、左腕からしか採血することが出来ない。
しかも、左腕の血管はどれも細く、採血のたび、看護師さんに苦労をかけてしまう。
今回の看護師さんは、適当な血管を見つけるのに時間がかかったものの、一刺しで見事に決めてくれた。
人間ドックを受診している病院の看護師さんが何故あんなに採血が下手なのか、本当に疑問に思う。
骨密度測定は、CM-200という超音波骨密度測定装置を使用して行われた。
私の測定結果は、20代後半の人の平均に相当するという驚きの数値だった。
看護師さんによると、ランニングやテニスをしている人は、概して骨密度の値が良いそうだ。
ランニングは健康に良いことを再確認した次第だが、やり過ぎると、私のように故障してしまう。
どんなに骨密度が良くても、恥骨結合炎(=疲労骨折の一種)になってしまっては、どうしようもない。
「過ぎたるは及ばざるが如し」というのは、まさに今の私を言うのだろう。
相変わらず、胸の脂肪がなさ過ぎて、板に乗せるのに一苦労。
いつも通り、左右を縦横2方向、計4回撮影した。
胸部X線の検査は、昨年11月終わりに人間ドックで受けたばかりであることから、今回は割愛された。
その後、先生の診察があった。
診察室に入ると、先生は満面の笑顔で、「いらっしゃい」と迎えてくれた。
まずは、撮ったばかりのマンモグラフィーの画像を先生と一緒にモニターで見た。
予想通り、特に怪しいものは見当たらなかった。
その後、先生にエコーで両胸を診てもらった。
その時に、「私も51、〇〇〇〇〇〇(=私のフルネーム)も51になりましたなぁ」と、先生におどけた声で言われた。
先生にお世話になるのも、11年目に突入する。
本当に時が経つのは、早いと思う。
エコーからも特段異常は見つからず、診察終了となった。
一つ誤算だったのは、血液検査の結果を再度聞きに行かなければならないこと。
かつてお世話になった大病院であれば、検査の後の診察の際、すぐに血液検査の結果を聞くことが出来たのに。
まぁ、今は時間的に余裕があるので、息抜きに桜新町に出掛けるのも悪くはないと思うことにした。
昨夜は、術後10年を無事に迎えられたことを、自宅でだんなとささやかに祝った。
10年という区切りなので、少しだけいいワインを飲もうということになった。
このワインは、2000年秋にニューカレドニアで挙式した際、現地のワインショップで購入したものだ。
古いワインなので澱が少々気になったものの、熟成が進み、角が取れて、まろやかな味わいだった。
私のこれからの人生も、昨夜のワインと同じような味わいであればいいな。
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